つくばね風土記
この小説は、私が『ヨコハマ買い出し紀行』にインスパイアされて最初に書こうと思っていた物語を、『ヨコハマ買い出し紀行』世界にあわせて構築し直したものです。
先にお断りしておきますが、もとの『ヨコハマ買い出し紀行』のようなのどかな癒し系の雰囲気はまったくありません。全体にアンニュイな空気が流れています。従って、「コウベ定点観測室」のような明るい雰囲気は期待しないでください。どちらかというと、暗く重いテーマを「透明感のあるタッチで」書きたい、と思って書いています。
またこれは、「コウベ定点観測室」の裏バージョンです。こちらを先に読んでおいたほうがいいです。物語がクロスしていて、それぞれのキャラクターが登場する話もあります。
というより、「つくばね風土記」には世界やキャラクターに対する説明が大幅に欠けていますから、「つくばね風土記」だけでも楽しめなくはありませんが、「コウベ定点観測室」を、できれば『ヨコハマ買い出し紀行』を先に読んでおいたほうが、この物語の真の世界観が伝わるものと思います。
さて、最初を少し読むとおわかりかと思いますが、この物語にはたくさんの歌が出てきます。
このあたりは基本的に、私の趣味で選んでいますが、それぞれの話のテーマやその場の雰囲気にあわせたものを選んでいるつもりです。それぞれの歌の最後には曲名とアーティスト名を書いていますので、興味ある方はもとの曲を聴いてみてください。
注: 隠しフィーチャーがあるので、探してみてください。(^-^;
Opening Theme: "Love"(John Lennon)
Ending Theme: sorry, it's unfixed
所謂「表筑波」からやや西にまわった位置からの風景。物語は、山の中腹に並ぶ建物の群れのあたりから始まる。